動物のいる生活。
先日、息子の友達が泊まりに来た。彼は台所の隅に置いてあった犬猫用の水入れを見て息を呑み、小さな声で「……すごい」と呟いた。500mlのペットボトルが逆さに取り付けてある、なんてことない水入れを。
彼の気持ちがよくわかる。私も子供のころは、彼と同じように、動物のいない家に住んでいた。彼はきっと「動物のために用意された水飲み場が当たり前に家にあること」に、驚いたのだと思う。動物が生活するために用意された場所・ものが、普通にある。それが面白かったのだろう。
一方、動物まみれの家で育った、我が家の息子。世の中には「子供が生まれたら動物を飼いなさい」なんてことを言う教育者もいるようだが、今のところ、飛び抜けて共感性に優れたりするようなこともなく、普通に育っている。
ただ、動物の扱いがひどく雑だ。もうちょっと動物に優しくなって欲しいと母は思う。